(CNN) 2016年米大統領選に向け共和党の指名を争う不動産王ドナルド・トランプ氏が27日、サウスカロライナ州で開かれた集会で、自分の頭髪はかつらではないと宣言し、聴衆の女性を壇上に招いて確認させた。
トランプ氏は、壇上に招いた女性に「お会いするのは初めてですよね?」と確認してから、自分の頭髪を触らせた。
女性がマイクに向かって「ええ、確かに」と答えると、トランプ氏は「私はかつらを着けていない。これは自分の髪だ。間違いない」と宣言した。
トランプ氏は以前もテレビ司会者のバーバラ・ウォルターズ氏に髪を触らせて本物であることを確認させていた。6月には女性を壇上に招いて同じような頭髪チェックを披露している。
しかし27日のニューヨーク・タイムズ紙は1面で同氏のかつら疑惑について報道。トランプ氏は集会でこの紙面を見せて「決着をつけないといけない」と語り、聴衆の中にいた女性をさして「こちらへどうぞ。調べてください」と指名。「あんまりかき回さないように。ヘアスプレーは使っているから」とも注文を付けた。
この女性、メリー・バニスターさんはその後CNNの取材に対し、「変わった経験だった。演説を聴いていただけなのに、あんなことが起きた。(トランプ氏と)目が合った」と振り返っている。
共和党員のバニスターさんは元教員で、夫はサウスカロライナ州の下院議員。トランプ氏とのやり取りは楽しかったとしながらも、同氏に投票するかどうかはもっと発言を聴いてから決めると慎重な姿勢だった。
聴衆の女性が頭髪をチェックする瞬間