米海軍特殊部隊SEAL、女性兵士受け入れか 作戦部長

米海軍の特殊作戦部隊「SEAL」で活動する兵士=U.S. NAVY

2015.08.20 Thu posted at 18:59 JST

ワシントン(CNN) 米海軍のジョン・グリナート作戦部長は20日までに、海軍の特殊作戦部隊「SEAL」の隊員に女性を迎え入れる準備を進めていることを明らかにした。米軍事情報紙「ディフェンス・ニューズ」との会見で述べた。

同部長は、SEALが要求する兵士の能力を満たす者ならばこれを退ける理由はないと指摘。性別とは無関係の問題であるとし、基準に合致する女性兵士の入隊は許されるだろうとも述べた。同特殊作戦部隊は米軍の中でも屈指の精鋭部隊とされ、その過酷な訓練は有名。

軍当局者は同紙に対し女性兵士の入隊を認める時期は明らかにしなかった。海軍の報道担当部門の幹部はCNNに対しグリナート部長の発言内容を認めた。

一方、米国防総省などは20日までに、陸軍の女性兵士2人がレンジャー課程を21日に修了する見通しであると発表した。この訓練もSEAL同様、その厳しさで知られ、女性兵士が突破すれば史上初めてとなる。

レンジャー課程の訓練に参加する米陸軍兵士=U.S. ARMY

計62日間における訓練は少人数での戦闘の指導力養成が目的とされる。森林、山間部や沼地での訓練で睡眠不足による疲労、最小限の食料持参からくる空腹やストレスなどをいかに克服するかの力量が問われる。

腕立て伏せ49回、腹筋59回、懸垂6回、40分内での5マイル(約8キロ)走破、3時間内における約19キロの徒歩行進の貫徹、3回のパラシュート降下や4日間の軍事的な登山訓練など体力テストの突破も要求される。

現在の課程は今年4月に始まり、男性381人、女性19人の兵士が参加。課程終了が近い中で、脱落していない兵士は男性が94人、女性が2人のみだという。

ただ、女性2人が訓練を終えても特殊作戦部隊であるレンジャー部隊に配属されるのかは伝えられていない。

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