不倫サイト攻撃のハッカー、会員情報をネットに公開

不倫サイトに侵入したハッカーが、盗み出した個人情報をネット上に公開した

2015.08.19 Wed posted at 18:04 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 既婚者向け出会い系サイト「アシュリー・マディソン」から利用者の個人情報を盗み出したと宣言していたハッカーが18日、これらの情報をインターネット上に公開した。

アシュリー・マディソンを攻撃していたのは「インパクト・チーム」と名乗るハッカー。先月の声明で、同サイトを閉鎖しなければ利用者の情報を公開すると脅していた。

18日の声明では「時間切れだ」と題し、情報を閲覧する方法を説明している。

問題のデータは検索エンジンでは見つけられない「ダークウェブ」という領域に掲載され、アクセスするには匿名化された「Tor(トーア)」というブラウザーを使う必要がある。

ノルウェーのサイバーセキュリティ―専門家、ペア・トーシャイム氏によると、公開された情報には利用者の実名やクレジットカード番号、各利用者が同サイトに支払った金額などが含まれている。

利用者の住所や勤務先といった情報まで暴露されているかどうかは現時点で不明だ

ハッカー側は利用者の性的な好みや現住所、勤務先情報、メールアドレスなども暴露すると予告していたが、これらが公開されているかどうかは不明。前出のトーシャイム氏によれば、データの総量は圧縮後で9.7ギガバイトと膨大なものに上るという。

サイトの親会社、アビッド・ライフ・メディアは、状況を詳しく調べているとコメント。「サイト利用者に対する違法行為だ」と述べ、米国やカナダの捜査当局と協力態勢を取っていることを明らかにした。

ハッカー側は声明で同サイトについて、実際の利用者は90~95%が男性だとも主張。サイト上で紹介されている女性数千人の登録情報は偽物だとしたうえで、「あなたのパートナーは世界最大の不倫サイトに登録したものの、不倫行為には至らなかったかもしれない。ただ不倫しようとしただけということだ。そんな区別に意味があるかどうかは分からないが」と皮肉っている。

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