バンコク中心部で爆発、観光客ら22人が死亡

バンコクの中心街で爆発

2015.08.18 Tue posted at 09:42 JST

バンコク(CNN) タイ・バンコクの中心街で17日午後7時(日本時間同9時)ごろ、爆弾が爆発し、少なくとも22人が死亡、120人が負傷した。

当局者らによると死者のうち12人は即死だったが、搬送先の病院で亡くなった人もいる。

政府報道官によれば、犠牲者の中には外国人が含まれている。国家警察庁のソムヨット長官は国営テレビに、フィリピンから訪れていた中国人観光客が死亡したと語った。現地の中国大使館も、中国人3人が死亡し15人が負傷したと発表。負傷者のうち数人は重傷だと述べた。香港の入境事務所は、住民3人が負傷したと伝えている。

現場はヒンズー教の神がまつられた「エラワン廟(びょう)」のある、交通量が多い交差点。エラワン廟は「願いごとがかなう」とされる観光名所で、国内外から毎日数千人が訪れる。近くには多くのホテルやショッピング・センターが並び、高架鉄道「スカイトレイン」が頭上を走る。

ソムヨット長官がロイター通信に語ったところによると、オートバイに仕掛けられた3キロの「即席爆弾」が爆発したとみられる。オートバイはエラワン廟の前の電柱に縛り付けられていたとの情報もある。

エラワン廟付近で爆発があった

警察は当初、このほかにも爆弾が仕掛けられている恐れがあるとして、エラワン廟周辺の区域を封鎖した。爆弾処理班が出動し、当局者が拡声器で警戒を呼び掛けた。

ソムヨット長官はその後、不審物はごみ袋だったことが判明したと報告。ただし処理班は作業を続行し、封鎖も18日昼まで続けると述べた。

米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官は犠牲者らに弔意を表し、犯行を非難する声明を発表した。

現場のすぐそばにある高級ショッピング・センターの入り口でも今年2月、爆弾2個が爆発したが、負傷者は出なかった。

爆発の瞬間 バンコク中心部

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