中止しなければ「対抗措置」 北朝鮮が米韓演習に警告

米韓らによる合同軍事演習に北朝鮮が反発している

2015.08.16 Sun posted at 09:30 JST

(CNN) 米韓連合軍が17日から実施する合同軍事演習について、北朝鮮は「中止しなければ強い対抗措置を取る」との警告を発している。

北朝鮮の国防委員会報道官は15日、「合同演習がさらに強化されれば対抗措置も最大限に強化する」と指摘。国防委員会報道官は「米国の核を銃で迎え撃つしかなかったこれまでとは違う」「われわれは無敵の大国だ。世界がまだ知らない、最新の攻撃、防衛手段を持っている」と強調した。

北朝鮮の国営テレビも「今までの北朝鮮ではない」と繰り返し、「米国が本土の安全を守りたいなら、演習を即刻中止すべきだ」と迫った。

連合軍によると、合同演習の目的は即応態勢の強化や朝鮮半島の安定確保。演習は毎年実施され、北朝鮮はそのたびに非難声明を出して報復を警告してきた。

米国務省当局者は同日CNNに、北朝鮮からの警告は認識していると語った。同時に、演習の透明性や防衛的な性格を強調した。

北朝鮮は過去にも演習への対抗措置として軍事行動の可能性に言及してきたが、今回は特に強気の発言が目立つ。

CNNの国家安全保障専門家は、米国が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)や国際テロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」、ロシアやウクライナといった問題に注目する現状に対して、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記が不満を感じ、関心を引きつけようとしているとの見方を示した。

演習は米軍のほかオーストラリア、カナダ、コロンビア、デンマーク、フランス、ニュージーランド、英国の各軍が参加し、28日まで12日間実施されることになっている。

北朝鮮、米韓同道演習に反発

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