モルディブにマレーシア機の残骸か 調査チーム派遣へ

レユニオン島の海岸で残骸の捜索を続けるボランティアの人々

2015.08.11 Tue posted at 17:26 JST

(CNN) インド洋の島国モルディブで最近、正体不明の残骸が相次いで発見されたことを受け、マレーシア当局は10日、昨年3月に消息を取ったマレーシア航空370便との関連を調べるため、現地へ調査チームを派遣すると発表した。

マレーシアのリオウ運輸相によると、チームはまず、この中に航空機の残骸が含まれているかどうかの初期調査を実施する。同運輸相は「現段階で370便と何らかの関係があると考えるのは極めて時期尚早だ」と、慎重な構えを示した。

インド洋の仏領レユニオン島で先月末、フラッペロンと呼ばれる航空機の主翼の一部が発見されたことを受け、370便の残骸捜索に対する関心はにわかに強まっている。

マレーシア当局は、フラッペロンが370便の残骸だと確認されたと発表した。しかし残骸の分析を統括するフランスは、断定に至るまでにはさらに調査が必要との見方を示した。分析の最終結果が発表される時期は明らかになっていない。

仏当局はより多くの残骸を見つけるべく、レユニオン島周辺での捜索を強化した。しかし今のところ、フラッペロンほど有力な手掛かりは見つかっていないという。

レユニオン島で発見されたフラッペロンと呼ばれる主翼の一部の残骸=Réunion 1ère

フラッペロンの翌日に発見されたスーツケースは、分析のためフランスの研究所へ送られた。

機体の捜索を主導してきたオーストラリア当局によると、370便の墜落現場はインド洋南東部とみられ、残骸は数カ月かけて西方向へ流された可能性がある。その範囲を試算すると、マダガスカル島東方沖のレユニオン島は圏内に入る。しかしモルディブはインド南方沖のインド洋北部に位置し、残骸が漂着するとは考えにくいとされる。

モルディブ当局は発見された残骸をすでに回収し、首都マレの保管場所に集積させた。同時に、マレーシアの民間航空局へ写真を送っているという。

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