(CNN) 1985年の米カリフォルニア州ヒルバレーに住む高校生、マーティ・マクフライと、友人の科学者、エメット・ブラウン博士(ドク)の2人が乗用車「デロリアン」を改造したタイムマシンで過去、現在、未来を旅する3部作、「バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)」のパート1公開から今年で30年。脚本を手がけたボブ・ゲイル氏がこのほど、CNNの取材を受けて当時を振り返った。
80年代、ゲイル氏と監督のロバート・ゼメキス氏がBTTFの制作に乗り出そうとしていたころ、周囲から「タイムトラベルものは当たらない」と繰り返し忠告されたという。
しかし、ふたを開けてみればシリーズは大ヒット。今年10月にもコミック版が発売されるなど、人気の高さは相変わらずだ。
ゲイル氏は「(BTTFの成功により)タイムトラベルものの基準が確立された。映画会社がこれらのジャンルの制作をためらわなくなった」と指摘する。
ゲイル氏に対してツイッターでファンから質問を募集したところ、BTTFのパート2(1989年公開)の舞台が今年と同じ2015年だったことにちなんだものが寄せられた。
「マーティとドクは今何をしていると思いますか?」との質問に、ゲイル氏は「スターバックスの椅子に座って、空飛ぶ車もホバーボード(車輪ではなく宙に浮いた状態で進む未来のスケートボード)も出回っていないことをぼやいているだろうな!」と答えた。
また「現実の2015年について予想が外れてがっかりしていること、うれしい驚きを感じているのはどんなことか」という質問には、「空飛ぶ車は実現していてほしいと思っていた」と打ち明ける一方、「スマートフォンの登場は予測できなかった。今日我々が手にできる最も素晴らしい機器だと思う」と話した。