機密情報の送受信は「していない」 クリントン氏が言明

ヒラリー・クリントン氏

2015.07.27 Mon posted at 13:18 JST

(CNN) 米大統領選に出馬を表明している民主党のヒラリー・クリントン前国務長官は27日までに、国務長官だった当時に私用メールを使っていた問題について、機密メールの送受信に私用メールを使ったことはないと強調した。

クリントン氏はアイオワ州ウィンターセットで記者団に対し、「その時点で機密指定されていた情報を送信したことも受信したこともない」と言明した。

これに先立ち米紙ニューヨーク・タイムズは23日、クリントン氏の機密指定メールの扱いに不手際があった可能性があるとして、情報機関担当の監察官と国務省が司法省に対し、刑事事件としての捜査を申し入れたと伝えた。

ところが翌日になって同紙は報道内容を大幅に修正。クリントン氏本人とは限定せず、クリントン氏のアカウントに関連して、政府の重要情報の扱いに不手際があったかどうか調査するよう司法省に照会したという報道内容になった。

CNNの24日の報道によれば、情報機関担当の監察官は議会に対し、クリントン氏が私用アカウントから送信した一部メールには機密情報が含まれていたにもかかわらず、機密であることが明記されていなかったと報告した。機密情報を流出させる可能性があることをクリントン氏が認識していたかどうかは不明。

これに対して共和党全国委員会の広報は、「(クリントン氏は)依然として米国民を混乱させ続けている」との見方を示した。

クリントン氏は機密メールの送受信はしていないと言明

監察官のチャールズ・マカロー氏は議会宛ての書簡の中で、調査を行ったメール40通のうち、「4通に機密情報が含まれていた」と報告。マカロー氏の事務所は、国務省による機密情報の扱いについて司法省に調査を要請したことは確認したものの、刑事事件としての捜査は要請していないと強調している。

クリントン氏は、マカロー氏が議会宛ての書簡で問題にしている4通のメールについて、まったく心当たりはないとしながらも、「私は当時機密に指定されていた情報の送信も受信もしなかった」「私が送受信した内容の大部分は、国務省の機密指定が解除されていた」と訴えた。

同氏はさらに、当局が前・元長官全員に対して情報の提供を求めたことに応じ、国務省に協力して5万5000ページ以上の電子メールを提出したとも説明。「もし我々がこれを公にするよう要請していなければ、論議にはならなかった。これはすべて、透明性を確保し、情報を公開したいという私の願いによるもの」と強調している。

これに対して共和党全国委員会の広報は、「(クリントン氏は)依然として米国民を混乱させ続けている」との見方を示した。

機密情報の送受信「していない」 クリントン氏

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