共和党指名争い、オハイオ州知事のケーシック氏も参戦表明

オハイオ州知事のジョン・ケーシック氏が出馬を表明

2015.07.22 Wed posted at 18:30 JST

ワシントン(CNN) 米オハイオ州のジョン・ケーシック知事(63)は21日、2016年大統領選に向けた共和党の候補者指名争いに出馬すると正式に表明した。共和党の立候補者は16人目。

ケーシック氏はこの日、母校オハイオ州立大学で約4000人の聴衆を前に45分間演説した。開始から20分ほどたったところで「皆さんからの祈りと応援をお願いしたい。大統領選への出馬を決めたからだ」と述べた。

共和党の指名争いには、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事やスコット・ウォーカー・ウィスコンシン州知事ら大物も名乗りを上げている。

ケーシック陣営も実際には数カ月前から大統領選に向けて動き始めていた。しかしCNNと調査機関ORCが今月、共和党予備選に参加を予定している有権者を対象に実施した調査によると、同氏の支持率は2%にとどまっている。

フォックス・ニュースが来月予定している初の共和党候補者討論会は、参加枠が支持率の上位10位までに限られる。この中に入るのが当面の目標となるが、ケーシック氏は演説で過去の下院選や知事選を振り返り、「どちらの時も無理だと言われながら、その予想を覆すことができた」と強調した。

オハイオ州知事や下院議員など、政界での経験も豊富だ

ケーシック氏は歯に衣着せぬ型破りな言動で知られる。20年近く下院議員を務め、2000年の大統領選に出馬を表明したが撤退。民間企業を経てオハイオ州知事に就任し、昨年の選挙では大差で再選を果たした。

今月初めに首都ワシントンで開いた集会で00年大統領選を振り返り、「ジェット機で離陸する気になっていたのに、燃料が空っぽで飛び立つことができなかった。あの経験から多くのことを学んだ」と語った。それから15年がたった今も、活力あふれるスタイルは変わらない。

福祉、教育、移民政策では中道寄りの立場を取る。13年にはオハイオ州知事としてオバマ米大統領の医療保険制度改革(オバマケア)に受け入れ姿勢を示し、共和党保守派の反発を招いた。しかし昨年の知事選の出口調査では保守派の88%の支持を獲得。女性の60%、中道派の59%、黒人の26%からも支持を集めた。

次期大統領選に向け、民主党との対比を際立たせたい党内保守派にどう売り込んでいくかが課題となりそうだ。

オハイオ州知事も出馬表明

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