(CNN) 英スコットランドのネス湖にすむ伝説の怪物「ネッシー」の正体はナマズだった――。湖岸に住み込んで24年間ネッシーを追い続けてきた男性が、このほどそんな結論に至ったと発表した。
ネス湖の正式記録によると、ネッシーの目撃情報は最も古いもので紀元565年にさかのぼり、最新では今年4月の目撃情報もある。
ナマズ説を発表したのはスティーブ・フェルサムさん。7歳の時にネッシーに魅せられて1991年に自宅を売り払い、仕事もやめて、湖岸でワゴン車に寝泊まりしながらネッシーの探求を続けてきた。
フェルサムさんは、これまでの調査の結果、ネッシーの正体はヨーロッパオオナマズだったらしいとの結論に達したという。ヨーロッパオオナマズは欧州原産の淡水に生息するナマズで、成長すると体重270キロ以上、体長2.7メートル以上にもなるとされる。
地元メディアに対してフェルサムさんは、音波探知機を使った調査で自動車ほどの大きさの生物が探知されることがあると説明。巨大ナマズだと考えればつじつまが合うと指摘した。
ただしネッシーの謎はまだ解けていないとフェルサムさんは強調する。今後も研究を続け、ナマズ説以外の説についても検証する予定だという。
ナマズ説に対しては疑問を投げかける声もある。国際釣魚協会の専門家は、伝説に登場するネッシーは首の長い恐竜のような姿をしてており、ナマズの姿とは大きく異なると指摘した。
ただしこの専門家は、ネッシーは単なる都市伝説にすぎない可能性もあるとくぎを刺し、「この地域は素晴らしいウイスキーで世界的に有名だから」とも付け加えた。