ソーラー飛行機、ハワイに到着 世界最長の飛行時間

ソーラー・インパルス2=Solar Impulse

2015.07.04 Sat posted at 10:44 JST

(CNN) 太陽光エネルギーだけで世界一周飛行を目指す有人飛行機「ソーラー・インパルス2」が3日朝、118時間におよぶ太平洋横断飛行の末、米ハワイ州オアフ島に到着した。単独飛行時間のこれまでの世界記録を塗り替えた。

日本を離陸したのは5日前。悪天候のため数週間にわたり出発を見合わせてから出発し、世界一周飛行の旅程の中でも最も長く危険な、太平洋を横断する区間を乗り切った。

今回の太平洋横断は全13区間のうちの8区間目にあたる。飛行時間、飛行距離(8200キロ以上)ともにソーラー機の世界最長記録を更新した。

オアフ島のカラエロア空港に到着した操縦士のアンドレ・ボルシュベルグ氏は、コックピットを開け、手を振って人々の声援に応えた。同氏は5日間連続で座っていたことから、着陸後50分が経過するまで立ち上がろうとせず、操縦室で足のマッサージを受けた後、ようやくプラットホームに降り立った。

同機は3日朝、着陸に最適な状況を見極めるため、ハワイ上空で数時間にわたり空中待機。ハワイ上空に着陸灯が輝くのを見たチームの一員は、「本当に感動的な瞬間」とツイートした。

太陽光エネルギーだけで世界一周を目指す

ハワイではボルシェベルグ氏の家族であり、交代で操縦を担うベルトラン・ピカール氏が同氏を待ち受けていた。

同機の旅は3月、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビから始まった。受け取る太陽光を最大限まで増やしたい考えから、チームでは世界一周を終える時期について、8月中か9月初旬としている。天候不良などで遅れが出た場合、来年まで延期される。

次の区間はピカール氏が操縦し、米アリゾナ州フェニックスを目指す予定。その後、大西洋を横断するなどしてアブダビに戻る計画だ。

ソーラー飛行機、ハワイに到着 世界最長の飛行時間

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