独立記念日を前に全米でテロ警戒を強化

独立記念日を前に全米でテロに対する警戒が高まっている

2015.07.03 Fri posted at 11:07 JST

ワシントン(CNN) 7月4日の米独立記念日を前に、全米各地でテロに対する警戒が高まっている。

過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の支持者などによるテロの脅威に備え、主要な施設では通常より多くの警官が配置されている。

連邦捜査局(FBI)や国土安全保障省、国家テロ対策センターは6月26日、独立記念日の週末や、その後数週間以内に予定されているイスラム教預言者ムハンマドの絵画イベントでテロ事件が起きる可能性があると警戒を呼びかけた。

ニューヨーク市警では例年よりも「テロ対策および安全対策を強化」していると発表。ロサンゼルス市警も安全対策を強化していると明らかにした。同市警のテロ対策責任者によれば、監視下に置かれている多くの過激派が「作戦行動に入る口実を探している」という。

この責任者によればこうした過激派の多くは「ネットワーク化されておらず、グループにも入っていない」ため、「見つけ出すのが非常にむずかしい」という。

ワシントンの海軍施設では銃撃があったとの通報で警察が出動

CNNが司法省や裁判所の記録を調べたところ、今年に入って米国内で訴追されたISIS支持者と思われる人物の数は少なくとも49人。当局者によれば、来週にはさらに増えている可能性が高い。

国土安全保障省の関係者は「7月4日の週末に行われる祝賀行事について、危険を示す具体的で信頼に足る情報があるわけではない」とした上で、「この1年間にISISの幹部や支持者から米軍の兵士や施設、警官、米政府、米国民に対する攻撃の呼びかけが繰り返し行われてきた」と述べ、警戒を強めているとした。

首都ワシントンでは2日、海軍施設で発砲があったとの緊急通報があり、一時現場が封鎖され緊張が高まった。その後、安全が確認され封鎖が解かれた。同施設では2013年9月に銃乱射事件があり、12人が死亡している。

独立記念日を前に全米でテロ警戒を強化

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