米脱獄事件、逃走していた受刑者の1人を射殺 もう1人も追跡

脱獄した2人のうちリチャード・マット受刑者(左)が射殺された

2015.06.27 Sat posted at 10:25 JST

ニューヨーク州マローン(CNN) 米ニューヨーク州の刑務所から受刑者2人が脱獄した事件で、逃げていた受刑者の1人、リチャード・マット受刑者が同州北部のマローンで、通報を受けてかけつけた警官隊に射殺された。同州のクオモ知事が26日、明らかにした。

残るデービッド・スウェット受刑者は依然として逃走中だが、捜査当局者は同受刑者も一定の区域に封じ込めたとの認識を示している。

捜査当局者によると、警察は同日午後1時30分ごろ、マローン付近の国道30号線で銃声がしたとの通報を受けた。20分後にも再び銃声が聞こえたという。

通報をしたのはキャンプカーの運転手の男性で、最初の銃声の際に緊急通報ダイヤルの911に連絡。その後、自分の車が発砲を受けたため2度目の通報を行ったという。

州警察などによると、午後3時45分頃、捜査員がマローンの森林地帯でマット容疑者とみられる男を発見。男はショットガンを持ちながら捜査員に近寄ったが、国境警備隊のチームに射殺された。

厳重な警備の刑務所から受刑者2人が脱獄=Office of Governor of New York

付近では2組の足跡が見つかっており、そのうち1つは逃走中のスウェット容疑者のものとみられている。クリントン郡の保安官によると、同容疑者の捜索はマローンから約16キロのエレファントヘッド周辺で行われている。

脱獄が起きたクリントン刑務所付近に設けられた捜査本部では、警察のヘリコプターが捜索に加わるため次々と離陸した。

この事件を巡っては、クリントン刑務所の職員2人が脱獄との関連で訴追されているほか、同刑務所のセキュリティー体制の甘さを批判する声も上がっている。

米脱獄事件、1人を射殺 知事が発表

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