NY脱獄、2人目の刑務所職員を逮捕 禁制品持ち込み関与か

脱獄した2人の捜索が続く

2015.06.25 Thu posted at 12:47 JST

ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク州の刑務所から受刑者2人が脱獄した事件で、検察などは24日、この刑務所に勤務する看守の男を新たに逮捕したことを明らかにした。同刑務所職員の逮捕はこれで2人目。脱獄した2人は逃走を続けている。

逮捕されたのは脱獄が起きたクリントン刑務所の看守、ジーン・パーマー容疑者(57)。禁制品持ち込みへの関与や証拠隠滅などの疑いが持たれている。同容疑者は現在は有給休暇扱いで、同州プラッツバーグの裁判所に24日夜に出廷し罪状をすべて否認した。

この事件では殺人罪で服役していたリチャード・マット(49)、デービッド・スウェット(35)の両受刑者が6日に脱獄。刑務所職員のジョイス・ミッチェル容疑者(51)が脱獄を手助けした容疑で逮捕されている。

検察によると、新たに逮捕された看守のパーマー容疑者は、禁制品の道具が隠された冷凍肉を、マット受刑者らの監房に届けた疑いが持たれている。道具はミッチェル容疑者が刑務所に持ち込んで肉の中に隠し、パーマー容疑者に監房まで運ばせたとされる。

2人は壁に穴をあけるなどして脱出した=Office of Governor of New York

弁護側は、肉の中に禁制品があることをパーマー容疑者は知らなかったと主張。検察側は、パーマー容疑者が肉を金属探知機にかけなかったのは刑務所の規定違反に当たると判断した。

同刑務所にはニューヨーク州監察官事務所の調査団が到着し、安全手順違反がなかったかどうか調べている。

脱獄した2人の捜索は24日で19日目に入った。警察は、2人が銃を入手した可能性もあると見て警戒を強めている。

NY脱獄、2人目の刑務所職員を逮捕

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