仏ルブルジェ(CNN) 航空サービス調査会社スカイトラックスが発表した2015年版の航空会社ランキングで、中東のカタール航空がトップに選ばれた。
パリ郊外のルブルジェで開催中のパリ航空ショーで表彰式が行われた。カタール航空のアクバル・バーキル最高経営責任者(CEO)は式典後、CNNとのインタビューで「スタッフ一同が勝ち取った栄冠だ。私は彼らのリーダー役を果たしているだけ」と述べた。
スカイトラックスのランキングは1999年から毎年発表されてきた。110カ国の乗客1890万人を対象とした、世界最大規模の満足度調査に基づいて決定される。調査項目は機内食の味や座席の快適さ、客室乗務員の接客など、広い範囲に及ぶ。
カタール航空は11年と12年にも総合1位を取り、2位も2回獲得している。今回はビジネスクラスの座席の部門でもトップに立った。
今年の2位はシンガポール航空、3位は昨年トップだった香港のキャセイ・パシフィック航空。全日本空輸(ANA)は7位に入った。
太平洋路線の1位はキャセイ・パシフィック、大西洋路線の1位は独ルフトハンザ航空だった。
客室乗務員の部門では、ガルーダ・インドネシア航空の評価が最も高かった。
最も大きな改善がみられた航空会社には仏エールフランス航空が選ばれた。
客室の清潔さでは台湾のエバー航空、機内エンターテインメントではアラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空、機内食では韓国のアシアナ航空、ニュージーランド航空、オーストリア航空がそれぞれ最高の評価を受けた。
航空会社の提携グループとしては、ワンワールドがトップに立っている。
格安航空会社の部門では、マレーシアのエアアジアが7年連続となる首位を獲得。昨年末にインドネシア沖で起きた墜落事故の後だけに、同社のトニー・フェルナンデスCEOは「今年の受賞はこれまでで最も大きな意味を持つ」と感慨を語った。