(CNN) 肌の色も髪形も、一人ひとりに個性がある――。米マテルの人形「バービー」の新シリーズは、子どもたちの多様性をきめ細かく反映した顔ぶれとなっている。
バービーの「ファッショニスタ」シリーズは23種類。今年1月から10月にかけて順に発売される。現時点で店頭に並んでいるのは17種類だ。
髪の色は全て違って23色。髪型は22、顔の形は14、目の色は18、肌の色は8つの中から選ぶことができる。
このシリーズはさらに、足首が動かせるようになったのも大きな特徴だ。バービーはこれまで、どんな場面でもハイヒールの靴をはいていた。だがこれからはフラットな靴も選べるし、裸足になってもおかしくない。ハイヒール嫌いの母親たちからも支持を集めそうだ。
子どもたちの個性に着目した人形としては、2012年に米資金調達サイト「キックスターター」からスタートしたおもちゃ会社、ゴールディブロックスの商品が話題を呼んでいる。
創業者のデビー・スターリングさんは、女の子たちに科学技術や工学、数学といった分野のキャリアを目指してほしいとの願いを込めて、冒険好きの主人公を考案。会社名と同じ「ゴールディブロックス」の名を付けた少女の人形と、工具やロープを組み合わせたセットを発売した。
また、キックスターターでは最近、アフリカ系米国人のアンジェリカ・スウィーティングさんが「ナチュラリー・パーフェクト・ドールズ」という人形シリーズの資金調達に成功した。
3歳の娘が白人とは違った自分の容姿を嫌う姿を見て、「肌の色が違えばそれぞれの美しさがあること」を伝えようと思い立った。人形は今秋にも発売される見通しだという。