ワシントン(CNN) 米連邦議会の上院ビルとホワイトハウスに9日、相次いで具体的な爆破予告があり、標的とされる部屋にいた議員や記者らが一斉に避難した。いずれも異常は見つからなかった。
ホワイトハウスでは、アーネスト報道官の定例会見が開かれていたプレスルームから記者らが全員退去。北側の庭ノースローンも避難対象となった。
大統領警護隊(シークレットサービス)によると、ワシントンの首都警察に、プレスルームを爆破するとの脅迫電話があった。
室内の安全を確認したうえで、約30分後に会見が再開された。アーネスト氏が語ったところによると、ホワイトハウス内の執務室にいたオバマ大統領や、居室にいたミシェル夫人と長女マリアさん、次女サーシャさんは避難しなかった。アーネスト氏は「シークレットサービスの判断を全面的に信頼している」と強調した。
上院ビルではこの数時間前、国土安全保障・政府活動委員会の公聴会出席者らが避難した。上院関係者がCNNに語ったところによると、議会警察に対し、ビル3階にある同委員会のオフィスに爆発物を仕掛けたと脅迫する電話があった。
公聴会は運輸保安局(TSA)のテロ対策をめぐり、テロとつながりを持つ職員73人を見逃すなどの不手際が発覚したことを受けて開かれていた。
上院ビルとホワイトハウスへの脅迫が互いに関連していたかどうかは不明だという。
米上院とホワイトハウス、爆破予告で避難