ブラッター会長、辞意を表明 FIFA

ゼップ・ブラッター氏。再選されてから数日で辞任を表明

2015.06.03 Wed posted at 09:27 JST

(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)の会長に再選されたばかりのゼップ・ブラッター氏が2日、スイス・チューリヒで辞意を表明した。後任の会長が選出された時点で辞任するとしている。

ブラッター氏は、後任を選ぶ選挙がいつ行われるのかは明言しなかったが、来年5月に開かれる次期総会までには実施されるはずだとした。FIFA監査委員会のドミニコ・スカラ委員長によると、FIFAの規定により次期会長選は4カ月以上先でなければ実施できず、今年12月から来年3月までの間に行われる見通しだという。

ブラッター氏は、長年にわたりFIFAの改革を試みてきたが不十分だったと振り返り、「再選へ向けて出馬に踏み切ったのは、それがこの組織にとって最善だと信じたからだ。選挙は終わったが、FIFAの試練は終わっていない。FIFAは根底から刷新する必要がある」と力説した。

同氏に会長選への出馬を断念するよう求めていた欧州サッカー連盟(UEFA)のプラティニ会長は、ブラッター氏の辞意表明を「勇気ある決断」と評価した。

5選を果たしたブラッター氏だが、その続投には批判が集まっていた=FIFA提供

FIFAは幹部らが多額の賄賂を受け取ったとして米国とスイスの捜査当局に逮捕・起訴された。ブラッター会長はこの騒ぎの渦中の5月29日に行われた会長選で、5選を果たしていた。

29日の会長選でブラッター氏に敗れたヨルダンのアリ・ビン・フセイン王子は、再度の出馬の可能性について「わが国の関係者と協議して意見を聴く必要がある。まだ時期尚早ではあるが、要望されれば出馬する」と語った。

FIFAブラッター会長、辞意を表明

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