ロンドン(CNNMoney) 米シリコンバレーのリサイクル施設で米アップルの初代コンピューター「アップル1」が捨てられているのが見つかり、個人収集家に20万ドル(約2500万円)で買い取られた。リサイクル業者は持ち込んだ女性に取り分の10万ドルを渡そうと、この女性を探している。
リサイクル業者のクリーンベイエリアによると、この女性は1カ月ほど前、古い電子機器などをまとめて廃棄して行った。「夫が亡くなったのでガレージを整理しなければならなくなったと話していた」という。連絡先は残していかなかった。
数週間後、廃棄された機器などを調べたところ、アップル1が見つかったという。
アップル1は、共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏が1976年、ジョブズ氏の自宅のガレージで完成させた同社初のデスクトップコンピューターだった。
当時製造された約200台のうち、現在も残っているのは推定50台ほど。ただしほとんどは機能していない。
ジョブズ氏が2011年に死去して以来、アップル1の価値は急騰。2013年にはまだ機能している希少なモデルがドイツのオークションで67万1000ドル(現在のレートで約8400万円)で落札され、12年には37万5000ドル(同約4700万円)の値が付いた。
20万ドル相当の「アップル1」、捨てちゃった女性は?