ワシントン(CNN) 黒海を航行する米ミサイル駆逐艦「ロス」にロシア軍機のSu―24型機が接近したとされる報道をめぐり、米海軍は1日、現場を撮影したビデオを公開した。
ロシアのメディアは、ロスがロシア領海に向かったため、Su―24が接近して方向転換させたと伝えている。
これに対して米海軍は、Su―24とロスは通常通りすれ違っただけで、ロスは方向を変えずに予定通りの航路を進んだと主張。異例のビデオ公開に踏み切った。
ロスはクリミア半島沖約40キロの公海上を航行していたとされる。ビデオには、1機のSu―24が右舷側の上空を通過する様子が映っている。
同機の高度は約180メートル、ロスからの距離は約500メートルと推定される。米国防当局者によれば、Su―24は武装していなかった。
米国のカーター国防長官は同日放送の英BBCテレビとのインタビューでウクライナ情勢に言及。昨年春にクリミア半島を掌握した親ロシア派の分離主義勢力が、夏に向け攻勢を強める恐れがあると懸念を示した。
米艦とロシア機が接近、米海軍がビデオを公開