(CNN) スペインの人気歌手エンリケ・イグレシアスさんが、メキシコで開いたコンサートの最中にドローンをつかもうとして右手を負傷した。イグレシアスさんは血まみれの手に包帯を巻いた状態でコンサートを続行した。
ハプニングは5月30日、メキシコ・ティフアナのコンサート会場で、1万2000人のファンの目の前で起きた。
会場の撮影のために飛んでいるドローンをつかまえて自分や観客を撮影させるのは、イグレシアスさん恒例のパフォーマンスだったという。
この日もドローンをつかんで方向を変えさせようとしたところで、突然取り落とした。
この場面を目撃して携帯電話のカメラで撮影したという女性は、ステージ付近に血が飛び散ったと話している。明らかに相当の出血があったにもかかわらず、イグレシアスさんはそのまま歌い続けたという。
しばらくしてから出血の様子を見せるように両手を挙げてステージを離れ、10分ほどすると片手に包帯を巻いて戻って来た。
広報担当者によると、応急の止血措置を受けたイグレシアスさんは、公演を中止するよう勧められたものの、そのまま続行することを決意した。
この時のイグレシアスさんを撮影した写真やビデオには、白いTシャツの胸に自分の血でハートを描いて見せる姿や、血まみれの右手を後ろに隠してファンの声援に応える姿が映っている。
イグレシアスさんはコンサート終了後、空港から米ロサンゼルスへ向かった。専門医の治療を受ける予定だという。
公式サイトには、「エンリケは必要な手当てを受け、完全回復を願っています。激励やお見舞いの言葉を感謝します」というコメントが掲載された。