米デルタ便、宅配ピザで缶詰め乗客のイライラ解消

悪天候のため行き先を変更したデルタ航空機の機内でピザが乗客に提供された

2015.05.28 Thu posted at 11:09 JST

(CNN) 悪天候のため行き先を変更した米デルタ航空の旅客機で、機長が宅配ピザを注文して缶詰めにされた乗客のイライラをなだめる出来事があった。

フィラデルフィア発アトランタ行きのデルタ便は26日午後2時ごろ、アトランタ空港周辺を襲った豪雨のために行き先を変更して、テネシー州ノックスビルの空港に着陸した。

滑走路上で待機していた同機に手荷物用カートでピザが届くと、うんざりしていた乗客は活気を取り戻した様子。ツイッターには「機内に閉じ込められた私たちのためにピザパーティーを開いてくれた!」「悪天候で閉じ込められた全員のために乗員がピザを注文してくれた」などの投稿が相次いだ。

同便は定刻より約3時間遅れて同日午後7時ごろ、アトランタに到着した。

デルタ航空では悪天候で運航に支障が出た場合は食品や飲料を届けるように努めているという

同じような報告は、悪天候で遅れが出た他のデルタ便の乗客からも寄せられた。デルタ広報によれば、「全社的な取り組みの一環として、悪天候で運航に支障が出た場合は乗客のために食品や飲料を届けるように努めている」という。コーヒーやクッキーが振る舞われたかどうかは不明。

航空情報サイトによれば、25日のデルタ航空は1日の便の3%に当たる106便が欠航となり、21%に当たる653便に遅れが出た。他の航空会社も含めると、アトランタ空港での欠航は173便、遅れは802便に上ったという。

同サイトを運営するダニエル・ベーカー氏はデルタ航空の対応を評価、「食事は神経を落ち着かせるのに大いに役立つ。航空会社が食品やカクテルを無料で配れば、乗客が怒って騒ぎを起こす件数も減ることが分かっている」と指摘した。

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