FIFA幹部らを逮捕、汚職容疑 スイス

スイス当局がFIFA幹部6人を逮捕した

2015.05.27 Wed posted at 18:53 JST

ワシントン(CNN) スイス警察は27日までに、国際サッカー連盟(FIFA)の幹部6人を汚職容疑で逮捕した。逮捕は米当局の要請によるもので、幹部らの名前は同日中にニューヨークの連邦裁判所で起訴状とともに公表される見通しだ。

スイス司法当局によると、幹部らは1990年代初めから現在までに、中南米で開催されたサッカー試合のスポンサー権や放送権をめぐって便宜を図り、計1億ドル(現在の為替相場で約123億円)を超える見返りを受け取っていた疑い。

米連邦捜査局(FBI)が3年前から捜査していた。取り引きの相談や準備は米国内で進められ、支払いも米国の銀行を通して行われたという。訴追対象は最大で14人になる見通し。

スイス警察は米当局からの要請に基づき、チューリヒで幹部らを逮捕した。同地では29日に、ブラッター氏が5選を狙うFIFAの会長選挙が予定されていた。

2018年と22年のW杯開催地決定を巡る不正疑惑で、FIFA倫理委員会は不正はなかったと結論づけていた

CNNの情報筋によると、逮捕者の中にはウェブ副会長も含まれている。ブラッター会長は逮捕されなかったものの、捜査の対象になっているという。

FIFAはこれまで何年間にもわたって汚職捜査の対象となりながら、幹部らの関与を否定してきた。

2018年ロシア大会と22年カタール大会の開催地決定をめぐる疑惑では、FIFA倫理委員会が昨年末、不正は見つからなかったとの結論を発表している。

FIFA幹部6人、スイスで逮捕 汚職容疑で

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