(CNN) インド各地が激しい熱波に見舞われ、この1週間で600人を超す死者が出ている。
特に被害が集中している南部のアンドラプラデシュ州とテランガナ州では、この数日で400人以上が死亡。北部のデリー州でも200人あまりの死亡が伝えられている。
ここ数日は各地で厳しい暑さが続き、最高気温は48度まで上昇。夜になっても気温はほとんど下がっていない。今後数日も猛暑が続く見通し。
季節風が吹けば気温は下がる見通しだが、雨の到来は1週間ほど先になると予想されている。北部が雨季に入るまでにはさらに数週間かかる見通し。
州当局は、外出を避けて水分を取るよう呼びかけている。
専門家によると、例年なら猛暑によってこれほどの死者が出ることはない。しかし今回熱波に見舞われた地域は湿度も高かったために被害が広がった。
熱波の被害は、インドが抱える貧困やインフラ不備の問題も浮き彫りにした。州当局の報告によると、犠牲者の大半は貧困層で、避難所の利用や水の確保ができなかった。
インドの猛暑は今後さらに厳しく、頻繁になるという予測もある。
インドで猛暑、死者600人以上