(CNN) サッカーの往年のスター選手、ディエゴ・マラドーナ氏(54)がCNNのインタビューに答え、同じアルゼンチン出身のリオネル・メッシ選手(バルセロナ)を称えつつも、サッカーのセンスや決めてきたゴールの美しさでは自分が上だと語った。
現在のサッカー界で最高の選手はメッシ選手かクリスティアーノ・ロナウド選手(レアル・マドリード)かという質問には、メッシ選手だと断言したマラドーナ氏。だがすぐにこう付け加えた。
「もっとも(メッシ選手より)私のゴールの方が美しかった」
とは言え、実際のゴール数ではメッシ選手に軍配が上がる。マラドーナ氏も「得点力では(メッシ選手に)太刀打ちできない」と後輩の実力を認めた。
27歳のメッシ選手はこれまで、クラブの公式戦およびアルゼンチン代表としての国際試合で328ゴールを決めている。マラドーナ氏の総ゴール数293を大きく上回る数字だ。
メッシ選手の素晴らしさはゴールにあるのかプレースタイルにあるのかと尋ねたところ、マラドーナ氏はこう答えた。メッシ選手はゴールを量産しているけれど、生まれついての才能では自分の方が上だと。
「私には初めから独自のプレースタイルが身についていた。そこはメッシ選手より優れている点かもしれない」
マラドーナ氏からみれば、メッシ選手は今なお「自らのプレースタイルを探している」最中なのだ。ただ「きっとすぐに見つけるだろう」と同氏は考えている。 メッシ選手もマラドーナ氏も、サッカー選手としてはかなり小柄な部類に入る。体格だけでなく、ともに名門バルセロナで活躍し、アルゼンチン代表の中心選手として君臨するなどキャリアでも共通点が少なくない。
そんな2人は2010年、アルゼンチン代表の監督と選手としてW杯南アフリカ大会に出場した。サッカーファンから大きな注目を集めたが、準々決勝でドイツに4−0と完敗した。
自らの現役時代とメッシ選手を比較するマラドーナ氏