ブルンジで軍事クーデターの動きか

アフリカ中部のブルンジで、軍部によるクーデターが起きたと報じられている

2015.05.14 Thu posted at 15:33 JST

(CNN) アフリカ連合(AU)の当局者は14日までに、民族衝突の懸念が高まっているブルンジでクーデターの動きがあると語った。これに対しブルンジ政府は、政権が脅かされる状況にはないと説明している。一方西側とつながりのある外交関係者は、首都ブジュンブラで銃声が聞こえると証言した。

同国のヌクルンジザ大統領は東アフリカ首脳会議に出席するためタンザニアを訪問中。政府報道官はクーデターの情報について「冗談」だと話した。

大統領府の声明では、一部兵士が反乱を起こして「架空の」クーデターを宣言したと発表。反乱は失敗に終わったとして平静を呼びかけた。関与した兵士らについては「裁きを受けさせるために軍や治安当局が行方を追っている」とした。

ロイター通信によれば、陸軍のニヨンバレ大将は同日のラジオ放送で、ヌクルンジザ大統領が追放され、救国委員会が設置されて国家運営に当たることになったと発表していた。

ニヨンバレ大将はブルンジの情報機関のトップだった人物で、2月に大統領によって解任されていた。

クーデターが成功したのか、未遂のまま阻止されたのか、CNNでは確認できていない。

ブジュンブラにいる欧州連合(EU)選挙監視団の元委員は、ヌクルンジザ大統領が追放されたというニュースを住民は歓迎していると述べた。また政府によって閉鎖された民放ラジオ局2局も兵士らが再開させたと語った。

ただ、国営ラジオ局とテレビ局の近くで銃声が聞こえたという情報もあると話し、クーデターが成功したかどうか判断するのは時期尚早だとの見方を示した。

ブルンジでは、ヌクルンジザ大統領が3期目を目指して次期大統領選への出馬を表明したことを受け、これに抗議するデモ隊と警官隊の衝突が激化していた。

ブルンジでクーデター勃発か

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