ネパールで余震 3カ国で68人死亡、負傷者千人超える

余震により、ネパールなど3カ国で68人の死者が出ている

2015.05.13 Wed posted at 10:07 JST

(CNN) ネパール当局によると、同国東部の中国国境付近で12日に発生したマグニチュード(M)7.3の地震による国内の死者は、同日深夜の時点で少なくとも50人に上った。インドで17人、中国でも1人の死者が報告されている。

12日の地震は、4月25日にネパール中部で起きたM7.8の大地震の余震とみられる。大地震の被害からようやく立ち直ろうとした矢先、白昼に襲った大きな揺れで、家屋の倒壊や土砂崩れなどの被害が拡大した。

首都カトマンズの道路は安全な場所を求めて逃げ惑う住民らであふれた。30分後にはさらにM6.3を記録するなど13日未明にかけて余震が続き、住民は戸外にテントを張るなどして不安な一夜を過ごした。

ネパール政府当局者によると、今回の地震による負傷者は1260人以上。がれきの中から数十人が救出された。

インド内務省の報道官は、同国北東部のビハール州で16人、ウッタルプラデシュ州で1人が死亡したと述べた。

中国の国営新華社通信によると、チベット自治区で土砂崩れが起き、車に乗っていた女性1人が巻き込まれて死亡した。この地域では一部の道路が寸断されている。

25日の大地震がカトマンズの西側で発生したのに対し、今回の震源地は東側で、同市からの距離は約75キロ。同市近郊の村落でも新たな被害が報告されている。

専門家によると、現地では今後もしばらく大小の余震が続くとみられる。今回よりさらに大きな揺れがいつ襲ってもおかしくない状況とされるため、十分な警戒が必要だ。

一方、米国防総省によると、ネパールで12日、救援活動に協力していた米軍のヘリコプターが行方不明になった。ヘリには米海兵隊員6人とネパール人2人が搭乗していた。無線通信の記録によると、直前に燃料関連のトラブルが起きていたとみられる。

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