スペイン・プリエゴ・デ・コルドバ(CNN) スペインの警察は9日までに、北アフリカのモロッコと国境を接するエルタラハルの入国審査事務所でスーツケースの中に隠れ、密航を図ろうとしたアフリカ・コートジボワールの8歳男児を発見、保護したと報告した。
ポリエステル製のスーツケースの大きさは中型で、男児はわずかな身の回りの物と一緒に胎児のような格好をしてひそんでいたという。健康状態は良好だった。
地元警察によると、スーツケースの中に隠れ続けていた時間は不明。この種の手口による児童の密航を摘発したのは初めてとしている。
警察の報道担当者によると、このスーツケースを運んでいたのは21歳のモロッコ人女性。路上で車輪付きのスーツケースを引っ張りながら越境しようとした際、落ち着かない様子を示したため不審を抱かれていた。
麻薬密輸の疑いもあるとして警察がエックス線検査で中身を調べた際、男児が見付かっていた。男児は児童保護施設に収容されて、法的な処理を待っているという。
男児が発見された数時間後、スペインの永住許可を持つ父親とみられる男が逮捕された。訴追される見通し。
スーツケースに8歳児、X線検査で発見 スペイン