がれきの下から男性を82時間後に救出 ネパール地震

2015.04.30 Thu posted at 16:39 JST

カトマンズ(CNN) ネパールで25日に発生した地震で、がれきの中に取り残されていた男性が82時間ぶりに救助された。

専門家によれば、地震発生から72時間を過ぎて負傷者が生還するのは非常に珍しい。

救助されたのはリシ・カナルさん(27)。ネパール当局によれば、カトマンズ郊外のがれきの下にいるのをフランスの救助隊が28日正午ごろに発見した。フランスの救助隊は生存者を発見する特殊装置を使っていたという。

だが、フランスの救助隊と地元警察がカナルさんを掘り出すには、さらに10時間程度を要した。

警察が撮影したビデオでは、救助隊がコンクリートにドリルで穴を開け、カナルさんを引っぱり出す様子が捉えられている。カナルさんはストレッチャーに乗せられ、外に運び出された。

カナルさんは足を骨折しており手術を受けた。治療にあたった医師はロイター通信に対し「生き延びられたのはまさに意志の力のおかげだろう」と語っている。

カナルさんの他にも、地震発生から少なくとも22時間後に生後4カ月の赤ちゃんが倒壊した建物から救出されたほか、40歳の女性が36時間後にインドの救助隊に救出されている。

この女性の夫はがれきの中から女性の叫び声を聞いて生存を確認。地震の直後から救助を求めて駆け回ったが、実際に救助隊が到着したのは18時間後だった。救出まではさらに18時間かかったという。女性は建物の梁に守られたらしく無傷だった。

「外で物音がしていたからきっと助けてもらえると思っていた」と女性は語っている。

また、7階建てのビルの倒壊現場からは28日、地震発生後60時間以上を経て男性がトルコの救助隊に助け出された。男性はけがをし、脱水症状を起こしていたが、命に別条はないと救助隊はみている。

ネパール地震、82時間ぶりに男性救出

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