(CNN) 乗員・乗客84人を乗せた米国内便が22日、3分間で8500メートルも急降下したのち、ニューヨーク州バファローに緊急着陸した。
問題の旅客機はシカゴ発コネティカット州ハートフォード行きのスカイウエスト5622便。
「もうおしまいだと思った。地上には降りられないと確信した」と、乗客の1人、ラリー・ジョンソンさんは語った。
ジョンソンさんによれば、体調を崩した乗客がいるので医療関係者は手を貸してほしいという機内放送が流れた数分後、与圧装置に問題が起きたため、緊急着陸するとの放送が流れたという。
「めまいや頭のふらつきを感じたり、息ができなくなるだろう」と客室乗務員は説明したという。
米連邦航空局(FAA)は当初、5622便に与圧系統の問題が起きたとし、原因調査に当たると述べていたが、その後に発表した声明では与圧について触れていない。
スカイウエストの広報によれば、乗客3人が意識を失った。バファローの空港では15人が診察を受けたが、病院に運ばれた人はいないという。
整備士が機体を調べたところ与圧の問題を示すものは見つからなかったとし、原因調査を続けるとしている。
同便に乗っていた看護師のメアリー・カニンガムさんは、体調不良を訴えた1人目の乗客の手当てをした。女性は意識がもうろうとし、吐き気がひどく、顔色も悪かったという。
カニンガムさんは女性に酸素を吸わせて自分の席に戻ったが、すぐに別の女性が意識をなくして、再び呼び戻された。具合が悪くなった2人は機体中部の近くの席に座っていた。
カニンガムさんも頭のふらつきを感じたといい、「あのエリアで酸素に影響する何かが起きた」のではと語っている。
米国内便が3分間で8500メートル急降下、緊急着陸