ニュージーランド首相、ウエートレスの髪を引っ張り謝罪

ニュージーランドのジョン・キー首相

2015.04.23 Thu posted at 15:37 JST

(CNN) ニュージーランドのジョン・キー首相は23日までに、行きつけのカフェでウエートレスの女性のポニーテールを繰り返し引っ張ったことを謝罪した。

女性はニュージーランドの政治サイト「デーリー・ブログ」に匿名で、首相のこうした行為について投稿。「受け入れがたいあいさつの方法だった」と書いた。

投稿によれば、引っ張り行為は昨年の選挙シーズンに始まった。女性は首相にはっきりと言葉で文句を言ったことはなかったものの、ボディーランゲージでは「嫌だと叫んでいた」という。

「首相は私に近づいてくると、そのほうが良いと思ったのか両手を高く上げ、映画『ジョーズ』の音楽のような怖い効果音を発した」と女性は書いた。

「彼が私の頭上で手を挙げると、私は怖くて後ずさった。(キー首相の妻の)ブロナさんは夫に『ちょっかいを出してはだめ』と言っていた」

こうした行為は数カ月の間に数回行われた。結局は店の支配人が首相に苦情を伝えたという。

キー首相は記者団に対し、「ちょっとしたおふざけ」のつもりだったと弁解した。また、女性がデーリ・ブログに投稿する前に謝罪は済んでいたとも述べた。

投稿によれば、首相はおわびのしるしとして女性にワイン2本を贈ったという。

野党・緑の党のメティリア・トゥレイ議員はこの問題で「自分の行為がどれほど不適切で、他の人に嫌な思いをさせているか気がつかないとは、首相が(世間と)ずれている証拠だ」と首相を批判した。

またCNNの系列局TVNZによれば、雇用機会均等委員会のジャッキー・ブルー委員長も「本人の許しも得ずに体に触るなど問題外だ」と非難した。

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