ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトが今月4日で設立40周年を迎え、創業者のビル・ゲイツ氏(59)が従業員に送った電子メールがツイッターで話題になっている。
マイクロソフトは1975年4月4日、ゲイツ氏がポール・アレン氏と共同で設立した。「すべての机とすべての家庭にコンピューターを、というのが当初の目標だった。この大胆なアイデアに、そんなことができると想像するなんて私たちは気が触れているとみんなが思った」。メールの中でゲイツ氏はそう振り返る。
「あれからコンピューティングがどれほど進展したかを思うと感慨深い。その革新にマイクロソフトが果たした役割は私たち全員が誇りにできる」
未来に向けてはサトヤ・ナデラ最高経営責任者(CEO)を支える姿勢を強調し、「私は技術顧問として製品の評価にかかわる中で、その洞察力と才能に感銘を受けた」と称賛した。
この40年の間にゲイツ氏自身も変わった。今や約800億ドル(約9兆5000億円)の資産を持つ世界一の富豪になり、慈善活動に力を入れる。
従業員にも「技術の力を誰もが利用できるようにするため、人々が相互につながるため、パーソナルコンピューティングがどこにいても使えるようにするために、自分に何ができるかを考えてほしい」と呼びかけた。
ゲイツ氏は2008年に経営の一線から退き、昨年には会長職も退いた。
慈善活動ではアレン氏も、昨年エボラ対策のために1億ドル(約120億円)を寄付すると表明して注目を浴びている。