ケニア大学襲撃、容疑者5人を逮捕 血を塗って命拾いの人も

襲撃で150人近い犠牲者が出た

2015.04.04 Sat posted at 11:09 JST

ケニア・ガリッサ(CNN) ケニア東部ガリッサで2日に起きた大学襲撃事件で、同国のヌカイセリ内相は3日、容疑者5人を逮捕したことを明らかにした。CNN系列局のNTVが伝えた。

ヌカイセリ内相は報道陣に対し、4日には大学が全員の安否を確認できるだろうと述べた。

2日の襲撃では147人が死亡。負傷者も104人に上っており、このうち19人が重体だという。

3日の捜索・救助活動中には、学生ではない男がベッドの下に隠れているのが発見された。捜査関係者によると、この男性は容疑者として身柄を拘束されたという。

その後の捜索では、学生3人が死体の下で息を潜めていたり、洋服ダンスやバスルームの中に隠れていたりしている状態で発見された。女子学生の一人は、自らの体に血を塗って死んだふりをして襲撃者の目を欺いたという。

血を塗って襲撃を逃れた学生も

医療関係者の話では、犠牲者の多くは後頭部付近を撃たれており、うつぶせで倒れていたという。

襲撃については、アルカイダ系過激派「シャバブ」が犯行声明を出している。

シャバブは2013年9月、ケニアの首都ナイロビのショッピングモール「ウエストゲート」を襲撃した。米国防総省は先月、この事件に加担したとみられるシャバブ幹部、アダン・ガラル容疑者が米無人機攻撃で死亡したと発表。その後、米大使館がケニア全土を対象として「近いうちに」攻撃を受ける可能性があるとの警戒情報を出していた。

今回の事件を受けて、同国の治安体制のあり方を問う声も上がっている。

ケニア大学襲撃、147人死亡

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。