独デュッセルドルフ(CNN) 独ジャーマンウィングス機の墜落現場で見つかった携帯電話に、墜落直前の機内の映像が収録されていたと、複数のメディアが報じた。一方、捜査当局者は記事の内容を強く否定している。
仏誌パリ・マッチと独紙ビルトが伝えたところによると、残骸(ざんがい)の中から回収された1台の携帯電話に、機内の様子を撮影したとみられる映像が残っていた。
パリ・マッチによれば、映像には複数の言語で「なんということだ」と叫ぶ声が入っている。また金属の衝撃音が3回以上聞こえた。操縦士が何か重い物で操縦室のドアを開けようとした音と考えられる。最後にそれまでよりさらに大きな揺れがあり、叫び声が大きくなったところで映像が途切れているという。
パリ・マッチとビルトのウェブサイトに映像自体は掲載されていないが、両メディアとも捜査筋が発見した映像を閲覧したと主張している。
これに対して仏航空事故調査局(BEA)の当局者は、そのような映像についての事実は把握していないと述べた。
捜索活動についての報道対応を統括する仏憲兵隊の報道官はCNNに、記事の内容は「全くの誤り」で「事実無根」だと語った。同責任者によれば、現場からは複数の携帯電話が回収されている。これらは全てパリ近郊の犯罪研究所へ送って分析するはずだが、現時点では一台も送られていないという。
捜索チームのメンバーが携帯電話のデータをメディアに流した可能性はあるかとの質問に、同報道官は「あり得ない」と答えた。
回収された携帯電話に機内の映像か ドイツ機墜落