トルコ全土で停電、テロの可能性も排除せず

トルコ全土で停電が発生

2015.04.01 Wed posted at 11:02 JST

(CNN) トルコ全土で現地時間の31日午前10時半ごろ、大規模な停電が発生した。公共交通機関や空の便にも影響が出ており、原因についてダウトオール首相は、テロも含めあらゆる可能性について捜査していると語った。

人口1400万人の同国最大都市イスタンブールでは路面電車や地下鉄が動かなくなり、住宅やオフィスの電気も使えなくなった。

停電は首都アンカラを含め、トルコの全81県のうち45県に及んでいる。

アナドル通信はスロバキア訪問中のユルドゥズ・エネルギー相の話として、停電の原因は分かっていないと伝えた。サイバー攻撃の可能性については肯定も否定もできないと述べている。

航空情報サービスの「フライトレーダー24」は、空の便にも影響が出ていると報告。トルコの航空管制システムとは別に、同サービスで使っている航空監視システム受信装置16基のうち11基が機能しなくなったと伝えた。

イスタンブールでは地下鉄なども一時動かなくなった

アナドル通信によれば、同国の電力会社は送電線に障害が起きたと説明している。現在、復旧に向けた作業を進めるとともに、原因などを調べているという。

停電は現地時間の午前10時36分に発生した。約2時間後にはイスタンブールとアンカラで一部の地下鉄の駅を含め15%で電力が復旧。正午までにはイスタンブールの90%が復旧した。

エネルギー相は「地下鉄の駅など混雑する場所の電力は回復した。間もなく全土で完全復旧できる見通しだ」と話している。

トルコ全土で停電、テロの可能性も排除せず

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