ニューヨーク(CNN) ニューヨーク・マンハッタンのイーストビレッジで26日午後、爆発が起き、ビル2棟が倒壊した。当局によると、十数人がけがをし、うち3人は重体だという。
ニューヨークのデブラシオ市長によれば、爆発は「ガスが関連している」とみられる。だが事前にガス漏れの通報はなかったという。
爆発は同日午後3時17分ごろに発生。爆発の起きる1時間ほど前には、ビルにはガス会社のコンソリデーティッド・エディソンの検査担当者が訪れていた。
同社のクレーグ・アイビー社長は報道陣に対し、検査担当者はガス供給開始にともなうメーター設置状況のチェックを行っていたと述べた。
だがメーターの設置は「この時点でわが社の基準を満たしておらず、供給開始の準備は整っていなかった」とアイビー社長は述べた。同社は声明で、前日にこのビル付近のガス本管を検査した際にはガス漏れは見つからなかったとしている。
事故の起きた5階建てのビルには、別の会社もガスを供給していた。
爆発の後、2棟のビルでは激しい火災が発生して倒壊。当局によれば、この2棟に取り残された人はいないとみられる。少なくとも近隣の建物2棟も損傷を受け、うち1棟は倒壊の危機にあるという。
倒壊したビルの1つはレンガ造りで、1階には日本料理店などが入居していたとの情報もある。