独機墜落 8分間にわたり急降下 緊急着陸を試みか

8分間にわたり急降下をしていたことがわかった

2015.03.25 Wed posted at 11:48 JST

(CNN) ドイツの格安航空会社ジャーマンウィングスの旅客機が24日午前(日本時間同日夜)、フランス南東部のアルプス山脈付近に墜落した事故で、同機は巡航高度に達したあと、8分間にわたり急降下をしていたことが分かった。

CNNの航空アナリストはインターネット上の飛行データから、墜落機は約1万1500メートルの巡航高度に達した後、8分間で高度約3500メートルまで降下し、この間にスピードが時速約890キロから約770キロに落ちていたと指摘。

エンジンが突然停止したわけではなく、機長が意図的に緊急着陸などを試みていた可能性もあると話している。

カズヌーブ仏内相によると、同機が搭載していたブラックボックス1個が回収された。24日中に仏民間航空事故調査委員会へ送られるが、分析には時間がかかる見通しだという。

同便には乗客144人、乗員6人が搭乗していたが、生存が絶望視されている。

日本のメディアは外務省の話として、搭乗者名簿に日本人とみられる2人の名前があったと伝えている。

ジャーマンウィングスのエアバスA320型機。乗客乗員150人の生存は絶望視されている=Michael Stappen氏提供

地元当局高官によると、現場へ向かったヘリコプターが墜落機の残骸(ざんがい)を発見したものの、機体の損傷は激しく、断片は最大でも小型車ほどの大きさにすぎない。遺体は数百メートルの範囲に散乱している。

墜落現場周辺は雪深い渓谷で、現在は住む人もほとんどいない。天候は悪化に向かっているとされ、25日以降さらに降雪も予想される。同高官は、24日中に遺体が収容される見通しは立っていないと述べた。

フランスの消防隊員や警官ら数百人にスペイン、ドイツ当局者らが加わって捜索作業を急いでいるが、24日夜の時点で手掛かりはほとんど見つかっていない。

独機墜落、何が起きたのか

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