チュニス(CNN) チュニジアの首都チュニスで発生した博物館襲撃テロで、同国のカイドセブシ大統領は22日、射殺された容疑者2人に加え、もう1人実行犯がいたことを明らかにした。
大統領は仏テレビ局とのインタビューで、「テロリストが3人いたことは確実だ。1人は逃走中だが遠方に到達することはないだろう」と述べた。
事件では外国人観光客ら21人が死亡し、容疑者2人が現場で射殺された。実行犯としてヤシン・ラビディ(26)、ハテム・カシュナウル両容疑者が特定されているが、射殺された2人と一致するかどうかは明らかでない。
大統領によると、当局は事件に関連して9人を逮捕した。このうち4人は犯行に直接関与したとされる。
ラビディ容疑者のおじは20日、CNNとのインタビューで、同容疑者がテロを実行して射殺されたことは確かだと述べる一方、過激思想への傾倒にはまったく気づかなかったと語った。
おじの話によると、同容疑者は約1カ月間、仕事で国内の別の街へ行くと言って姿を消したことがある。
この時期に本人がかけてきた電話の番号から、リビアでテロ訓練を受けていたとも考えられるが、帰ってから変わった様子はみられなかった。犯行当日も家族とコーヒーを飲み、普段と同じように仕事に出かけたという。
犠牲者のうち、イタリア人4人の遺体は21日、同国へ運ばれた。チュニジア当局は同日、負傷者11人が同国内の病院に入院していると述べた。
チュニジアの博物館襲撃 目撃者に聞く