CIAに入りたいならSNSの使用に注意 人事担当が助言

2015.03.15 Sun posted at 16:49 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米中央情報局(CIA)への応募者のうち、ソーシャルメディア上で面接の事実などを不必要に明かしたことなどがばれて、優れた資質を持つ5~6人が毎年不合格となっていることが15日までにわかった。

CIAの人事担当責任者であるロン・パトリック氏がCNNMoneyとの会見で明かした。毎年の応募者は約2万人。このうち面接の最終段階にたどりつくのはごく少数となっている。

最初の応募の段階でCIA入局の意欲を公にすることは認められるが、選考に通った場合、将来的に戦争地帯に諜報(ちょうほう)員として潜入する事態も想定され、応募のその後のプロセスについては沈黙するのが賢明としている。

しかし、「CIAとの面接試験を受けた! わくわくする面接だった」などと交流サイト「フェイスブック」や短文投稿サイト「ツイッター」に書き込む応募者もいる。同氏は「指示事項を守っていない。志願している職務の重要性や厳しさを理解していない」と指摘した。

昨年には最終選考を突破した男性によるソーシャルメディアの好ましくない使用方法が判明し、採用決定が取り消される事例もあった。この男性はうそ発見器の検査の通過に神経質になっていた。

応募者の素性調査担当者が志願の過程でソーシャルメディアの利用有無を尋ねた際に「イエス」と回答。その上で、うそ発見器をすり抜ける術(すべ)を心得ている人物を探すのに使ったことも認めた。この事実が判明後、男性の採用は即座に撤回されたという。

パトリック氏は仮に入局を果たしたとしても、ソーシャルメディアの利用を中止するなとも助言。オマハの次にニューヨークから書き込んでいた人物が突じょ発信を止めたら、不審を抱かれると指摘。他の情報機関が目を付ける手掛かりになるかもしれないと解説した。

諜報要員は、非社交的かつ科学技術恐怖症であってもいけないと強調。「社交的でない人物だけを雇えば、我々の職務に大きな助けとはならない」とし、「我々が対処する人物の多くは、敵対的な関係にある人物を含め、ソーシャルメディアを使っている」と述べた。

「秘密とソーシャルメディアは相反するもの」とする同氏は、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアに別名でのアカウントを保持している。

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