(CNNMoney) 米アップルが9日のイベントで発表した腕時計型のウエアラブル端末「アップルウオッチ」。発売は4月24日と1カ月半も先の話だが、中国ではすでによく似たコピー商品が売り出されている。
深センの電子街「華強北」やオンラインショップに並ぶアップルウオッチの模倣品は、側面のつまみ「デジタルクラウン」まで本物をまねたデザインだ。「アイウオッチ」「Dウオッチ」などと名付けられ、250~500人民元(約4900~9700円)で売られている。
アップルウオッチの価格は最も安いモデルでも4万2800円だ。
基本ソフト(OS)は大半が米グーグルの「アンドロイド」だが、ホーム画面に表示するアイコンなど、外見や操作をアップル製品に似せてある。
本物が発売さえされないうちにコピー商品を開発、発売するスピードには、専門家も驚きを隠せない。
深センのスマートウオッチ・メーカー「Omate(オーメート)」のルペン最高経営責任者(CEO)は、自身がコピー商品と闘ってきた経験を踏まえ、「最初の段階では雑なコピーも次第に本物に近付いてくる」「最終的には専門家でなければ見分けがつかなくなる」と語る。
「直営店」をかたったオンラインショップで売られるケースは特に対策が難しく、「アリババ」などのショッピングサイト側が削除しても次々と新たな業者が現れるという。
ただアップルウオッチのような商品の場合、「偽物はいらない。アップルから直接買う」という消費者も多いはずだと、専門家らは指摘している。