CIA前長官、機密情報持ち出しの罪認める

デービッド・ペトレイアス前CIA長官

2015.03.04 Wed posted at 18:31 JST

(CNN) 機密情報を不倫相手の女性に渡した罪に問われている米中央情報局(CIA)のデービッド・ペトレイアス前長官が司法取引に応じ、機密情報を持ち去って保持していた罪を認めた。裁判書面で明らかになった。

裁判書面によると、ペトレイアス前長官は機密情報と非機密情報を記した「ブラックブック」と呼ばれるノート数冊を持ち去り、伝記作家のポーラ・ブロードウェル氏に渡したことを認めた。

前長官は個人的事情を理由に、2012年11月にCIA長官を辞任。現職時代に機密情報をブロードウェル氏に提供した罪に問われている。同氏は不倫相手で、ペトレイアス前長官の伝記を執筆中だった。

ブラックブックは前長官がアフガニスタン駐留軍司令官だった時に記していたもので、情報要員の身元や戦争戦略、外交文書や国家安全保障関連会議の記録、暗号などの機密情報が含まれていた。

ペトレイアス前長官(左)とブロードウェル氏=ISAF/Getty提供

裁判書面によると、ペトレイアス前長官はこのノートをブロードウェル氏に参照させるため、ワシントン市内の民家に置いていったとされる。後に回収してバージニア州の自宅に持ち帰った。

辞任後も機密文書は持っていないと主張していたが、米連邦捜査局(FBI)による2013年4月の家宅捜索で、1階の書斎の鍵のかかっていない引き出しから問題のノートが見つかった。

FBIの調べに対しても虚偽の証言を通し、機密情報を閲覧権限のない人物に提供したことはないと主張していたとされる。

CIA前長官、機密情報持ち出しの罪認める

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