ロンドン(CNN) 宇宙で撮った初の「自撮り」写真や、月面に降り立った故ニール・アームストロング船長の写真など、米航空宇宙局(NASA)の歴史的瞬間をとらえた写真が26日に英ロンドンでオークションにかけられる。
売り出されるのは1人のコレクターが数十年かけて収集した写真600枚あまりで、主催のブルームズベリーオークションによると、落札予想価格は300~1万ポンド(約5万5000~184万円)、総額で50万ポンド(約9200万円)を見込んでいる。
宇宙初の自撮り写真は、バズ・オルドリン元宇宙飛行士が1966年に撮影した。落札予想価格は600~800ポンド(11~15万円)。
オルドリン氏は1969年、人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号でアームストロング船長と共に月面に降り立った。この場面を撮影して有名になった宇宙服とヘルメット姿の写真も売りに出される。
オルドリン氏のヘルメットに写っている人物は、撮影者のアームストロング船長。オークションでは特に注目が集まりそうだ。
オルドリン氏がアームストロング船長を写した希少な1枚もある。初の月面着陸ではアームストロング船長がほとんどの写真を撮っていたため、船長自身が写ったものは極めて少ない。
ブルームズベリーによると、NASAは当初、写っているのがアームストロング船長だと気付かなかった。そのためこの写真はマスコミに公開されず、見た人は少ないという。
ほかにも1946年に打ち上げられたV2ロケットのカメラが初めて宇宙からとらえた地球の写真や、1968年にアポロ8号の宇宙飛行士が撮影した「地球の出」の写真などが競売にかけられる。