薬物使用などで12人入院、2人重体 米大学

米ウェズリアン大学の学生ら12人が薬物使用などで病院に搬送=WFSB提供

2015.02.24 Tue posted at 12:03 JST

(CNN) 米コネティカット州にあるウェズリアン大学の学生ら12人が22日、危険薬物の「モリー」を使用するなどして病院に運ばれた。警察によると、23日の時点でまだ4人が入院中で、うち2人は重体だという。

病院に運ばれたのは学生10人と同大学を訪れていた2人の計12人。うち11人はモリーが原因、1人はアルコールが原因だった。

同大学のマイケル・ロス学長によると、モリーはMDMAの一種で、「極めて危険な」影響を及ぼす。MDMAはエクスタシーの主成分。

一方、米麻薬取締局(DEA)によれば、モリーはMDMAではなく、有害な化学物質を合成しているものが大半を占めるという。ほとんどは中枢神経を刺激して興奮状態を誘発させる作用がある。

さらに心拍数の増加や血圧の上昇、血管の収縮、発汗を促す作用もあり、体温がコントロールできなくなることもある。長期にわたる激しいパニック障害や精神症状、発作などの症例も報告されている。

学長は「1度の過ちで人生が永遠に変わる」と注意を喚起=WFSB提供

CNN系列局のWFSBによると、警察は大学寮の関係者から事情を聴くなどして捜査を進めている。複数の学生が、この寮で開かれたパーティーでモリーが使われたと証言しているという。

ロス学長は学生に対し、「決して違法薬物に近寄ってはいけない。使用すれば極度の危険にさらされかねない」「1度の過ちで人生が永遠に変わってしまうかもしれない」と呼びかけている。

危険薬物を使用、重体者も 米大学

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。