(CNN) 「科学の力で人民のための理想郷建設を」「我が国をキノコの国に」――。北朝鮮が朝鮮労働党の発足70周年を記念して愛国心を盛り立てようと、そんな新スローガン300本あまりを打ち出した。
スローガンは朝鮮労働党が作成し、朝鮮中央通信(KCNA)を通じて発表した。市民生活の向上のための「辛抱強い努力」を促し、大半は経済の発展や生産の拡大を目標に掲げている。
農業や食料関連のスローガンにはこんな内容も含まれる。
「キノコ栽培を科学的、集中的、工業的に行うことで、我が国をキノコの国に変えよう」
「人民軍の漁業部門を見習って『黄金の海』の新たな歴史創世を」
「この社会主義国家に大漁の歌を鳴り響かせ、魚介類の芳香で満たそう」
「養殖の強風をこの国の全土に吹かせよう」
子どもに言及したスローガンでは「食料を増産して子どもたちの笑い声を響き渡らせよう」「大切な子どもたちのために、もっとファッショナブルな学校制服と質の高い学用品を」と呼びかけるものもあった。
衛生面に言及したこんなスローガンも。
「食品工場の完全オートメーション化と、無菌化、無塵化のための作業加速を」
「道路や村落、山や川を自分の家の庭と同じくらいきれいに保とう」
さらには威嚇的な内容のものもあった。
「反日ゲリラがやったように攻撃的な運動競技を」
「敵がわが国を侵略した場合は、1人として生き延びて降伏文書に署名させることのないよう、最後の1人に至るまで抹殺せよ」
スローガンは都市から地方部に至るまで、北朝鮮全土で広告塔などに掲示される見通しだ。