ISIS人質で死亡確認の米女性、戦闘員と「結婚」の可能性

ISISの人質だった米国人女性ミューラーさん

2015.02.12 Thu posted at 16:42 JST

(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の人質だった米国人女性の援助活動家ケイラ・ミューラーさんの死亡を米政府が確認した事件で、米情報機関当局者などは11日、ミューラーさんがISIS戦闘員と「結婚」していた可能性があることを指摘した。

この拘束問題に関する諜報(ちょうほう)の分析に基づいた見方となっている。諜報の詳しい内容は不明。米政府と情報機関の両当局者は、ミューラーさんの結婚が強要もしくは「売られた」末の結果などなのかは不明としている。

米政府当局者は諜報の分析で、「結婚相手」との形で戦闘員に引き渡された可能性があると述べた。

ミューラーさんの両親は10日、シリア北部で2013年に拉致された娘が死亡したことを確認したと述べていた。

米国家安全保障会議(NSC)のミーハン報道官は同日、ISISが家族に先週末、メッセージを直接伝え、ミューラーさんの死亡に絡む情報を与えたと指摘。メッセージには複数の写真が添えられ、1枚にはミューラーさんの体が埋葬用の布に包まれている様子のものもあった。米政府当局者はCNNに、これらの写真などは家族と検視当局者がミューラーさんの身元を特定出来る十分な材料になったと述べた。

ミューラーさんが死亡した経緯は不明。

ISISは今月6日、「首都」と称するシリア北部のラッカでミューラーさん(当時26)はヨルダン軍機の空爆に巻き込まれ、ビル内で死亡したと主張。ただ、崩落してがれきとなったビルの画像以外、死亡との主張を裏付ける材料は示していなかった。

米紙ニューヨーク・タイムズは家族に送付されたメッセージにあった写真では、ミューラーさんの顔面に傷があったと報道。ただ、この傷が爆撃されて崩壊したビルの中にいて出来たものかどうかは不明とも伝えた。

死亡確認のISIS人質米女性、戦闘員と「結婚」の可能性

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