アンコール遺跡でヌード撮影 米姉妹に退去処分

アンコール遺跡でのヌード撮影が相次いでいる

2015.02.11 Wed posted at 13:36 JST

(CNN) カンボジアのアンコール遺跡でヌード写真を撮影していた米国人の姉妹が、国外退去を言い渡された。同遺跡では最近、観光客らがヌードになる行為が相次いで見つかり、当局が対応に苦慮している。

米国から観光に訪れた姉妹は6日、同遺跡のプリアカン寺院で体の一部を露出して写真を撮っているところを見つかり、拘束された。

遺跡保護管理当局の報道官はCNNに「他者の文化を侮辱する行為。特に傷つくのは、アンコール巡礼のために節約している貧しいカンボジア人たちだ」「アンコールはカンボジアの全国民と世界の仏教徒にとって神聖な場所だ」と語った。

姉妹は100万カンボジアリエル(約3万円)の罰金と禁錮6か月の執行猶予付き判決を言い渡され、今後4年間カンボジアへの入国を禁止された。

ペルーのマチュピチュでもヌード撮影が問題に

アンコール遺跡では今月初め、フランス人観光客3人がヌード写真を撮ろうとして国外退去となったばかり。先月はフェイスブックに上半身裸のダンサーが遺跡にもたれかかる写真が投稿され、当局が調べを進めている。

当局は警備員を配置して取り締まりを強化し、不適切な行為には罰金や禁錮刑を科す措置を検討している。また各国大使館を通し、観光客らにアンコール遺跡が神聖な場所であることを訴えていくという。

遺跡でのヌード撮影はカンボジアだけの問題ではないようだ。南米ペルーのマチュピチュでも米国人4人、カナダ人2人、オーストラリア人2人が相次いで拘束され、当局が同様の対策に乗り出している。

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