「他人に優しすぎる」少年を教育目的で誘拐・監禁か 米

2015.02.07 Sat posted at 10:51 JST

(CNN) 米ミズーリ州で6歳の少年が学校帰りに誘拐され、約4時間に渡って拘束された。しかし、それは少年が赤の他人に優しすぎるとの理由で少年の家族が仕組んだ誘拐だった。地元警察が5日に明らかにした。

リンカーン郡保安官事務所によると、誘拐に関わったのは、少年の母(25)、祖母(58)、おば(38)、おばの同僚(23)の4人で、いずれも誘拐罪などの重罪に問われている。

4人は取り調べで、「少年の教育が目的で行ったことで、間違ったことをしたとは思っていない」と述べているという。

少年は2日、スクールバスを降りた後、ピックアップ・トラックに誘い込まれ、縛られた上、銃で脅された。そして、民家の地下室に連れて行かれ、そこでズボンを脱がされ、性的奴隷として売り飛ばすと言われたという。

少年はトラックの中でも、おばの同僚に、もう二度と母親に会えないと言われた上、「小屋の壁にくぎ付けにする」と脅された。

少年が泣き出すと、同僚は少年に銃を見せ、泣き止まないと痛い目に遭うと脅したという。同僚は、ビニール袋で少年の手足を縛り少年が見えないように自分の上着を少年の頭にかぶせた。そして、目隠しされた少年を少年の母親の家の地下室に連れて行き、そこでおばが少年のズボンを脱がした。

少年はその後しばらく地下室で拘束された後、束縛を解かれ、2階に行くよう命じられ、そこで家族が少年に他人の危険性について説教をしたという。

少年の母は児童誘拐、児童虐待、ネグレクトの罪に問われており、祖母、おば、おばの同僚の3人は監禁の罪に問われている。

おばは、少年が他人に「優しすぎる」として、少年に「恐怖」を与えるために同僚に少年の誘拐を持ちかけた。少年の母と祖母も少年を教育するために合意したという。

少年が4日に学校関係者に顛末(てんまつ)を話したことにより事件が発覚。少年は無事に保護された。

「他人に優しすぎる」少年を教育目的で誘拐か

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