オバマ大統領、ダライ・ラマを賞賛 宗教者の会合で

オバマ大統領がダライ・ラマ14世を歓迎する演説をした

2015.02.06 Fri posted at 15:26 JST

ワシントン(CNN) オバマ米大統領は5日、米国の宗教関係者を集めた会合でスピーチを行い、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世をたたえる演説を行った。

この会合は「National Prayer Breakfast」と呼ばれ、民主・共和両党の連邦議会議員が共同で司会を務め、年に1度開かれている。オバマ大統領は演説の冒頭、会合に出席していたダライ・ラマ14世を歓迎する言葉を述べた。

「(ダライ・ラマ14世は)同情心を実践するとはどういうことかを示す強力な実例だ。すべての人々の尊厳と自由のために声を上げるべきだと感じさせてくれる存在だ」とオバマ大統領は述べた。

演説でオバマ大統領は、善行をうながす宗教の力について語る一方で、暴力行為で地域を混乱に陥れる過激派の台頭についても触れた。

「互いに励まし合い、飢えた人に食事を与え、貧しい人の世話をし、苦しむ人を慰める人々がいる」とオバマ大統領は述べた。「善行を促す信仰がある一方で、ねじれたゆがんだ信仰もある。それは不和を引き起こし、さらには武器となることもある」

「テロを許す神はいない。神の名を乱用するような人々には反対の声を上げなくてはならない」

ホワイトハウスはダライ・ラマ14世とオバマ大統領がこの場で会談を行うかどうかについては言及を避けた。

会談が実現すれば4度目となる。両者の会談のたびに中国は米国の「内政干渉」を非難し、米政府はチベットの中国からの独立を支持するわけではないとしつつ、チベットにおける人権状況への懸念を表明することを繰り返してきた。

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