ロンドン(CNNMoney) 英首都ロンドンの人口が、過去最多だった1939年の860万人を突破した。ロンドンの人口は第2次世界大戦を境に50年あまり減少を続けた後、25年ほど前から再び増加に転じていた。
人口増加が続くロンドンの特徴を示す次の7点を見てみよう。
1.人材の流入
欧州の金融中心地として、ロンドンには毎年高いスキルを持った数千人の移民が流入する。
2.経済発展
ITやクリエイティブ業界の発展、金融業界の回復、住宅市場の活況がロンドン経済の成長を支えている。
3.ビッグマネー
ロンドンに住む億万長者は世界の都市の中で最多の72人。モスクワの48人、ニューヨークの43人を上回る。
4.住宅の高騰
富裕層の流入により、ロンドンの不動産市場規模はブラジルの国内総生産(GDP)に匹敵する規模に成長した。
5.市内の移動
人口増大で公共交通機関への負担は増している。市内での移動数は1日当たり2400万。多くは混雑した地下鉄を利用する。
6.今後も成長
人口はさらに増え続け、2021年までに900万人、2050年までに1100万人に達する見通し。
7.世界との比較
1939年のロンドンは世界最大の都市だった。しかし現在は世界のトップ10にさえ入っていない。