(CNN) オンライン旅行サイト、エクスペディアがこのほど発表した機内マナーに関する調査結果で、迷惑行為のトップは「後ろからシートをける客」だったことがわかった。調査は市場調査会社GfKが1000人の米国人を対象に行い、機内で最も迷惑な行為をランク付けした。
前回調査でトップだった「子どもに注意しない親」は2位に後退。以下、「香水臭い客」「大声で話したり、大音量で音楽を聞く客」「大酒飲みの客」「おしゃべりな客」と続いた。
また全回答者の約12%が迷惑行為を録画すると回答。さらに6%の人が短文投稿サイト「ツイッター」などのソーシャルメディアに投稿すると答えた。ただ、迷惑行為をしている客に直接話し掛けると回答した人はわずか22%だった。
また、席を後ろに倒さないと答えた人の割合は、男性が約32%だったのに対し、女性は38%だった。全体の約3分の1の人が寝るときに席を倒すと回答。また回答者の4人に1人が、飛行時間が3時間を超える時は席を倒すと答えた。離陸直後に席を倒す人、前席の人が席を倒したら自分も倒す人はそれぞれ12%だった。
機内マナーについてはどうか。席を倒す前に後ろの席の人に断ると答えた人はわずか23%に過ぎず、さらに全体の1割の人は後ろに妊婦がいても席を倒すと答えた。
また迷惑行為ランキングの6位に入った「おしゃべりな客」に関しては、全体の16%が「フライトを新たな人との会話や出会いの場として利用している」と回答したのに対し、65%はそういう人が隣の席に来ると不安を感じると答えた。
また全体の5%が、機内で誰かと「親密な関係」になったことがあると回答。そのうち3%は、相手は同伴者だったが、2%は機内で出会った人だった。
機内マナー違反者ランキングの上位は次の通り(カッコ内は回答した人の割合)。
1.後ろからシートをける客(67%)
2.子どもに注意しない親(64%)
3.香水臭い客(56%)
4.大声で話したり、大音量で音楽を聞く客(51%)
5.大酒飲みの客(50%)
6.おしゃべりな客(43%)
7.手荷物のルールを守らない客(39%)
8.肘掛けを占領する客(38%)
9.シートを後ろに倒す客(37%)
10.順番を守らない客(35%)
11.手荷物用棚を独り占めする客(32%)
12.機内で匂いのする食べ物を食べる客(32%)
13.席を立つ時、前席の背もたれをつかむ客(31%)
14.アダルト向けの本や動画を見る客(30%)
15.ナンパしてくる客(29%)
16.用を足すためにしきりに席をたつ窓側席の客(28%)
17.靴や服を脱ぐ客(26%)
18.席を変わって欲しいと頼んでくる客(13%)